古くから日本の地で暮らしている日本原産の在来犬種がいくつかあります。
これらは、総称して「日本犬」と呼ばれます。
1930年代に、6つの犬種が国の天然記念物に指定されています。
日本犬の中で一番多く飼われている犬種は「柴犬」です。
中型犬が主流の日本犬の犬種の中にあって、柴犬は小型の犬種です。
日本の狭い家屋の中でも比較的飼いやすく、とても人気があります。
また、柴犬は世界中の多くの犬種の中で、遺伝子がオオカミに近い犬種のひとつであるとも言われています。
たしかに、顔つきや立ち耳といった風貌は、どこかオオカミを彷彿とさせるところがあります。
性格は主人に対して非常に忠実、その反面よそ者に対しては馴れ馴れしくせず、賢く勇敢で警戒心が強いという特徴があります。
その他の有名な日本犬としては、「秋田犬」があり、国際的にも人気が高い犬種となっています。
秋田犬は大型の犬種で、体重が40Kgを超える個体もいます。
東京渋谷駅の駅前には、外出中に病で倒れた帰らぬ主人を10年近くもの間来る日も来る日も駅前で待ち続けた「忠犬ハチ公」の像があります。
ハチは、恐らく現在でも最も有名な秋田犬です。
これは、主人に大変忠実な秋田犬が、広く世界に知られるようになったきっかけともなったエピソードです。
今日では、日本の地を離れ、海外の飼い主のもとで暮らす日本犬も多くなってきました。
もちろん、日本では、海外原産の犬種も沢山飼われていて、大切な家族の一員になっています。
世界的なグローバル化の流れの中にあって、犬たちも大変大きな貢献をしている、とも言えるのではないでしょうか。
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