漢字は、中国で作られ、その後日本を含めた近隣諸国に伝わった文字です。
漢字の文字は大変多く、10万種類以上の種類があります。
ただし、それらのすべての文字が、日常的に使われているわけではありません。
日本国内では、「常用漢字」と呼ばれる一般の社会生活において使用される文字が2136字定義されています。
これらには、中国から伝来した漢字だけではなく、日本国内で生み出された文字も一部含まれています。
漢字には、例えば1画で書ける”一”や”乙”のような簡単な文字から、数十画という大変複雑な画数の文字まであります。
日本人は、小学校に入学すると、国語の授業の中で、漢字を習います。
もちろん簡単な文字から学習し、学年をおうごとに難しい漢字を学習していきます。
そんな漢字ですが、日本人でも文書を書いているときに、どうしても正確に文字を思い出せないことはよくあります。
そんな時どうするのでしょう?
辞書を引く?それとも、誰かに教えてもらう?
漢字ならぬ”感字”として、正確かどうかよくわからない思いつきの怪しい字を書く場合も、ときにはあるかもしれません。ただこれは、下手をすると、知性や品位を疑われることにつながりかねません。
もう一つの方法として、そう、日本語には、”仮名文字”という強い味方、便利な表現方法があります。
例えば、”鉛筆”という漢字を書きたいが、”鉛”の字がどうしても思いだせない、そんなときは「えん筆」「エン筆」あるいはいっそのこと「えんぴつ」「エンピツ」という風に、仮名文字を使って書いてしまいます。
日本語には、同音異議の言葉が沢山ありますので、文章を読んだ人に誤って伝わらないよう、正しい漢字が書けるのであればもちろんそれが最善ですが、急ぎ文章を仕上げる必要があれば、これでもとりあえずOKです。
幸い、現代社会では、PCやスマートフォン等の電子機器がいつも私たちの身近にあり、優れた辞書変換機能が、漢字を調べるのをサポートしてくれます。
漢字を使う私たち日本人にとっては、大変便利な世の中になってきました。
一方、自分で手書きで文字を書くことが少なくなってきており、せっかく学校などで覚えた漢字も、ついつい忘れてしまいがちですが。
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