浴衣は夏に着用される和服の1つです。元々はお風呂上りに着る着物で、今も温泉旅館に宿泊すると、浴衣がお部屋に用意されているので、湯上りに着たり、パジャマ替わりに着たりすることができます。
普通の着物よりも簡単に着ることができ、価格も手ごろなところから、子供から大人まで幅広い年代で浴衣を楽しんでいます。最近は古典柄だけでなく、カラフルな柄の浴衣なども多くなり、若い世代に人気です。
古典的な浴衣は、白地や紺地に夏や秋の花を描いたものが多いです。紺地は藍染めで、「藍」の香りを虫が嫌うため、夕方から夜に外を歩くのに向いているといわれます。夏を快適に過ごすための知恵が浴衣に生かされています。
学校や会社に浴衣で出かけるということは通常はありません。夏祭りや花火大会などのイベントで、浴衣を着る人が多いです。最近はレンタルの浴衣を着て街歩きを楽しめる観光地も増えています。
浴衣を着ると洋服を着たときとは違う雰囲気を味わえます。きっと周囲の友人や家族からも「似合うね!」「素敵だね!」とたくさん褒められるでしょう。そんなとき、多くの日本人は「ありがとう、馬子にも衣裳です」と謙遜します。
※馬子にも衣裳
どんな人間でも身なりを整えれば立派に見えることのたとえ。 馬子は馬に荷物や人を乗せて運ぶ仕事をしていた人で、身分の低い人をさす言葉です。そのため親しい人に冗談で言うことはありますが、ほめ言葉として使うことはありません。使用する場面に注意したいことわざです。
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